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「大山倍達」総裁の優しさ
2017年04月30日
☆極真空手創始者、我が師「大山倍達」総裁の優しさ……
私は若き時代に極真会館 総本部道場の正指導員(職員)を務めさせて頂いた時期があります。極真史上、唯一の国際指導員でもありました。
内弟子期間を終えて、静岡に5年間戻っていた時に「若獅子寮の寮長をやりながら、総本部道場の正指導員をやらないか」と要請を受けました。
大山総裁が当時、世界チャンピオンだった松井先輩と相談して決めた事でした。
私は内弟子時代にも若獅子寮寮長をやっており、大変で面倒な寮長を2回もやったのは後にも先にも私のみだったと思います^_^。
その時に大山総裁から頂いていた給料が月に15万円。節約主義の大山総裁から頂ける指導員の給料としては破格中の破格で、松井先輩の正指導員時代の給料は10万円(これは私が正指導員になってから、ずっと後にわかりました)。
世界チャンピオンの松井先輩を遥かに上回る給料を頂いていました。
これには理由があります……私が内弟子期間を終えて静岡に戻っている時にオーストラリアへ指導員として行くように指示がありました。その時、私は軽く1000万円以上ある親の借金返済に追われていて、オーストラリアへ行く事は出来ない状態でした。その為、丁重にお断りしました。それを大山総裁は憶えて下さっていて、親に少しでも仕送りが出来る様な金額にして下さったのです(ちなみにオーストラリア行きを断わった私の代わりに今は亡き伊師(徳淳)さんがオーストラリアへ行き大活躍^_^。人生の縁、流れの不思議さ、面白いです^_^)。
倹約家の大山総裁が正指導員に15万円も出すのは基本的にあり得ない話……親の仕送りの為だけでなく、当時の大山総裁の秘書さんから聞いた話の件も非常に影響していたようです。
その話とは……私の内弟子3年目あたりから、親の借金が増え続けたので、納めなくてはいけない寮費半年分18万円を未払いのまま卒寮しました。
私は借金を含めて、借りを作るのが嫌いな性格な上、師匠である大山総裁に迷惑を掛けている訳ですから、親の借金返済の前に、18万円の寮費を2ヶ月くらいで貯めて、大山総裁に直ぐに返済しました。
秘書の話ですと、それまでの通例では滞納した寮費を払う人間は一人もいなかったので、私がしっかり返済した初めての人間であり、しかも短期のウチに返済したため、大山総裁は驚き、私に対する信頼、信用度が更に上がったらしいのです。
そういう事などがあって、親に仕送りが出来るようにと、大山総裁は私に破格の給料を下さっていました。ありがたい事でした。
その御恩を私は今でも忘れていませんし、永遠に忘れるはずがありません。
押忍