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ブライアン・フィトキン師範

☆ブライアン・フィトキン師範。

新極真会のスウェーデン支部長で、大山倍達総裁時代からの古参中の古参師範。妻の空手の恩師の一人だ。

ブライアン師範は極真の試合(第一回全日本)が始まる前から日本に修行に来ており、昔の極真会の辛酸をなめつくしている。

空手の実力はかなりのもので、第一回極真全日本に出場した時には、そのあまりの強さ故に上層部から「絶対に勝つな、優勝するな」と指示を受けたという。

ブライアン師範が第一回「極真世界大会」に出場するらしいと噂を聞いた日本代表選手のある師範は「ブライアンが出るなら日本は優勝出来ないと本当に思った」と昔、私に話してくれた。

その日本代表選手だった師範が茶帯の時にブライアン師範は黒帯だったが、総本部道場の稽古で、いつも全く歯が立たず、子供扱いされた記憶があったため、そう思ったようだ。

現在もブライアン師範は新極真会の重鎮で、審査委員を務めている。
私も初期の「技術審査委員会」の委員だったので、組織上層部と空手観の食い違いから私が委員会を去るまでは、良く意見交換をさせて頂いた師範だ。

辛口で褒める事は滅多になく、厳しい評価しかしないことで知られているブライアン師範に「サトシ、お前の型を私は好きだ」と言われた時は誇りに思った^_^。

前日が新極真会の昇段審査会のため来日していたようで、妻に「サトシとウルリカと久しぶりに会って食事をしたい。」と連絡が来ていたらしいが、妻はおそらく通訳するのが面倒に思ったのだろう、その話を出発直前に「あなたは忙しいから行けないよね?」と言い出した^_^。

その日の夜中に岡山から9時間の運転から解放されたばかりだったため、私は諦める事にした。

ブライアン師範も70歳を越えたので、次はいつ会えるかわからないため、会いたかったなと残念に思った。

いつも思うが、理不尽な稽古や日常で揉まれて修行に明け暮れた古参の師範方は本当に素晴らしい^_^。
単純にレールの上の稽古をしている現在の人間とは明らかに違う。

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#空手 #武術 #武道 #極真 #修行 #理不尽