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鍛錬・稽古用具

☆今では、何処の空手道場でも使用しているビッグミット。

私が空手を始めた42年前には当然無く、大山倍達総裁の内弟子になった時もまだ無かった。

このビッグミットの試作をやったのは同じ内弟子の先輩の今は亡き「廣重 毅 師範」。

私はもう黒帯になって、内弟子の若獅子寮の寮長をやっていた頃だった。

極真会館 城南支部長の廣重先輩から「柚井、今度新しいミットが試作で出来上がるから、総本部でも使ってみたらどうだ?」と話を頂いて、確か3個購入した。

背中にたすき掛けでベルトが付いていて、ミットの握り手が真ん中にあり持ちやすい。

当時としては画期的な稽古用具だった。

私は「この先輩、色々考えていて凄いな」と思った。
おそらく試行錯誤を繰り返して、現在の形に落ち着いたのだと思うが、このビッグミットが出来たお陰で、連続コンビネーションや試合中のスタミナを養成する稽古が飛躍的に向上したはず。
(と同時に競技としての空手の動きが皆んな同じようになってしまった部分もある)

私が42年前に空手を始めた頃は巻藁や堅いサンドバッグ、重いキックミットくらいしか無かった。

現在では、本当に色々な稽古用具が開発されて、競技レベルが飛躍的に伸びている。

自分自身を向上させてくれる稽古用具は大切に扱い、手入れをするように心掛けると同時に、稽古用具が一つも無くても、自分自身を鍛錬出来る稽古を見出して継続出来る心構えも大切だ。

稽古用具に頼ってはいけない。

様々な稽古用具の普及で、飛躍的に技術革新、体力増強が可能になっている昨今。
自分自身を鍛錬する稽古に必要な稽古用具であるが、逆に「稽古用具」に使われて自分自身の個性を失ってしまうような稽古ではいけないと思う。

「道具は使いよう」である。

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