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強さ

☆「強さ」

今年の夏は猛暑で全世界がその影響を受けている。
そして、妻の故郷の北欧「スウェーデン🇸🇪」でも連日の30度超え。
例年は涼しい夏を過ごすスウェーデン人にとっては大変らしい。

そんな中、その猛暑の影響で大麦、小麦、ライ麦などが軒並み全滅に近い状態らしく、深刻な問題になっているようだ(もちろん、昨年までの備蓄があるので、いきなり困る訳ではない)。

妻の話だと、今年の猛暑の影響に関して、スウェーデン🇸🇪の農植物学者があることに気付いたようだ。

猛暑による大打撃を受けた大麦、小麦、ライ麦などの麦畑であるが、その学者の試験畑の中に、生き続けている麦があったらしい(その麦以外は当然全滅)。

不思議に思って、その麦を調べたところ、あるルートから入手した、昔の「オリジナル」の麦の苗が育ったものだったようだ。

全滅してしまった麦たちは、実がたくさん付いて一度に大量に収穫出来るように、品種改良に品種改良を重ねたエリート種(私はそれをエリートとは思わないが^_^)?であったらしい。

そして、何故そのオリジナルの苗だけが猛暑に生き残れたのかを、その農植物学者が調べたところ、品種改良を進めたエリート種は猛暑に対応出来ず枯れてしまったが、「オリジナル種」たちは根を地中深くに伸ばして拡散し、地下の微量の水分を吸収して生き延びていたという。

この話を妻から聞いて、現在の人間(特に日本人)に当てはまるなと私は考え込んでしまった。

身勝手な生き方をするために「自分らしく」を誤って捉え、ほんの僅かな困難さえも排除して、パワハラだと騒ぎ、子供たちを守り過ぎてダメにしてしまっている我が国「日本」。

守られ過ぎて育ったが故に、小学生の段階で鬱になり不登校、引きこもり。大人になっても仕事が嫌で引きこもり自堕落な生活、鬱患者も多数で自殺も日常的な現状。

品種改良を重ねたエリートのはずの麦は才能を伸ばすジャンルに偏り過ぎたため、過酷な環境に耐え切れず死滅。
しかし、本来のオリジナルは「生きる*活きる」ということを忘れていなかったため、猛暑という環境に適応することを誰から教わることもなく、地中深く広範囲に根を広げ生き延びた。

人間とは本来ならこうであるべきではないのか?

もちろん行き過ぎはいけないが、現代は余りにもストレスや障害を排除し過ぎてはいないだろうか?

守られ過ぎた軟弱な環境のため、自身の「生きるため」の適応能力は退化し、自分の首を絞めることになっている。

どんな環境で生きていても「幸せ」を見つけられる、感じられる、「生きていて良かった」と思えるような適応能力がある人間になるべきではないのかと思っている私にとって「やはり今の風潮ではダメだな」とつくづく感じた。

しかし、現在の子供たちはその「適応能力」を育てるはずの様々な「ストレス」を排除され、守られてしまっている。

厳しさが全てとは言わないが、一見過剰とも言える環境であっても、それを何とも思わず乗り越えてしまう「人間力」を未来ある子供たちに養い身に付けて欲しいと思うのは私だけではないだろう。

しかし、家庭(親)、学校(先生)、会社、空手道場………パワハラと同一視されることを恐れて大半が軟弱化してしまっている今、子供たちはどうやって、本来の健全な成長をして行けば良いのだろうか?

トコトン過保護な環境まで堕ちた時に「これではダメ!生きて行けない!」と子供たちが本能的に気付き、目覚め、ダメな大人たちに頼らず、覚醒した子供たち自身の努力精進をする「適応能力」の開花を待つしかないのかもしれない。

「大人たちは何の役にも立たない」という現状でよいのか?と深く考えさせられた一件だった。

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