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巌流島
2016年10月22日
☆昨夜の格闘技イベント「巌流島」、結構面白くて良かった^_^。
決勝は「空手」を母体にした菊野選手、柔道を母体にした小見川選手。
2人とも外見が遠目にソックリなので兄弟みたい。
どちらも、強かったがルールが打撃系にやや有利なため、空手の菊野選手が勝って優勝^_^。
お互い死力を尽くした試合、その為の厳しい稽古を乗り越えて来ただけあり、素晴らしい試合だった。
この「巌流島」、ルールが打撃系向きのもので、寝技は15秒まで、場外へ3回押し出すと1本勝ちになるなど(相撲、フットボール出身選手にも対応)、寝技主体の格闘技の選手にはやりにくいもの。
しかし、このルールのお陰で観客にとっては非常に楽しめて、わかりやすい、格闘技イベントとしては大変盛り上がることが可能になった。
打撃系の私も充分楽しめた。
寝技主体の闘いだと、膠着状態が多く、選手は疲れると休むためにくっ付いてグチャグチャになるので、統括プロデューサーの谷川さんはそれを防ぐために、現行のルールにしたようだ。
ほぼ素手の薄いグローブなので、それに対する警戒心が強過ぎて、蹴り技が殆ど無くなってしまっているため、手技による顔面攻撃の防御意識は強いが、上段への足技に対する防御意識が薄いので、顔面ありでも勇気を出して果敢に蹴りまくれば、かなり当たると思う。
新たな刺激として、現在のフルコン競技空手の試合よりはズッと面白かった。
私はケンカに強くなりたくて空手を始めた。
ルールに縛られ過ぎて、顔面も投げも掴みも意識せずに稽古をしたり、型の中にそれが含まれているのに、それすらやらない大半の空手道場。
更に道場経営のために必要な「厳しさ」も捨てた9割強の空手「教室」としか言えない程度の自称「道場」。
「厳しさ」という牙を抜いた今風の空手教室なら、私は12歳の時に空手を始めていない、ルールにがんじがらめにされてスマートになり、荒々しさがない空手に魅力を感じない。
もちろん、今の選手は途轍もなく強い、速い、上手い、スタミナも抜群。
しかし、私はそれらに魅かれない、憧れない。私が魅かれたのは極真「ケンカ」空手であり、いつ如何なる時も「武」である空手だった。
時代の流れがあるので、競技を否定するつもりは全くない。逆にあれはあれで素晴らしいし、凄いと思っている。
でも、私は魅かれない。
そんな中だったので、今回の「巌流島」に面白さを感じたのかもしれない。
観客は充分楽しめたはずだから、これで今後スポンサーがたくさん付いて、素晴らしい選手を格調高い試合と高額なファイトマネーでスカウト出来るようになれば、尚更盛り上がるだろう。
特に変幻自在の足技を操り、投げ、掛け、締めなど総合的な闘いが出来る空手家が多数出現すれば、興行的にかなり成功出来る可能性がある。
「巌流島」とにかく大変楽しめた^_^。