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最後の「昇段審査」

☆何となく書棚を見ていて目に留まった機関紙「極真魂」^_^。

現在の新極真会が「極真会館」であった頃の機関紙。

約18年前の1999年3月に五段を目指して受審した、空手人生の中で最後の昇段審査^_^。
昇段を掛けての審査は五段受審が最高峰。
一緒に写っている、現在も新極真会に所属する古川くん、石原くんも確か二段目指して受審していた。懐かしい^_^。

今よりも審査基準が厳しい当時、35歳での若さで五段昇段はかなり珍しかった。

基本、移動基本、型、体力審査のあと、目指す段位によって組手をする人数が違い、初段10人、二段20人、三段30人、四段40人、五段50人と組手をする。

一番苦しまなかったのは30人組手、次に50人組手。一番苦しかったのは10人組手だった。
連続組手の体験が初めてだった10人組手は、50人組手より10倍キツかった思いが強い^_^。

私は短距離走的な「試合」よりも、長距離走的な「連続組手」が得意^_^。
試合場とは違う空間で、目線、気の発し方、攻撃、防御などを駆使して、対戦相手の攻撃を封じ込め、自分のペースでの闘いに持ち込むのが得意なのだ^_^。

この50人組手も、どんなにガンガン攻撃して来る相手もいつの間にか封じ込めて、私のペースに持ち込んで行った。

内容は引き分けが多いが「お情け」の引き分けはひとつも無かったはず。相手の攻撃に押し込まれたこともないし、当然負けは無し。

「忍耐」「我慢」「辛抱」が比較的得意な私は、次々と闘う元気一杯の対戦相手との厳しい組手をこなしながら、次第に強くなる痛み苦しみの中に自分自身が追い込まれながらも、そこで自分に打ち克つ充実感を味わうのが好きなのだ。
連続組手がより得意な理由はそれだからだと思う。
当然、休憩、給水、セコンドに汗を拭いて貰ったりは一切せず、道場の真ん中に立ったまま、淡々と組手をしていた^_^。
それは私にとって、苦しい時の自分自身と向き合う貴重な時を大切にしたかったから。

現在ならどのくらい闘えるだろうか^_^。

当時、静岡支部に所属していたが、この翌年2000年8月から東京で道場を始めることになる。

写真に写っている長女もまだ赤ん坊だ^_^。

 

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