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礼節

☆本日の少年部の稽古終了。

淡々と稽古をこなし、心身を鍛錬しました^_^。

2日前の日曜日の朝、新宿ミネラルショーへ向かう電車の中で嬉しい出来事がありました。

約2年前までウチの道場へ通っていたM(写真)が電車の中で私に声を掛けてくれたのです。

快速の中央線に乗って新宿に向かっていたが三鷹駅で特快の待ち合わせがあり、そのまま座って快速でも新宿には僅か4分遅れ程度なので、早く到着しても特快に乗り換えて、立つのは嫌だからどうしようかと迷ったが結局、乗り換えることに。

乗り換えなければ今回の再会は無かった。

乗り換えて、ドア付近で携帯を観ていたところ、左側1メートル先の座席辺りで、私を観ながらソワソワしている人間を感知した(私は直接観ていなくても気配でわかります)。

私はこんな感じなので、ジロジロ観られるのは慣れている。そんな人の1人だと思っていたが、1分、2分と経つにつれて、そいつのソワソワ感が増しているのがハッキリ分かる^_^。

仕方なく私が左手1メートル先を見ると、すかさず「押忍、お久しぶりです」と挨拶をしてくるではないか^_^。
私は「ん?」と思い、そいつの顔をよくみて、やっと思い出せました^_^。
妹2人と一緒に通っていた少年部のMでした。

電車の中の人はそれなりにいっぱいなのでお互い近付くことは出来ないのですが、Mは私に挨拶をするために座席から立ち上がりました。
座席から立ち上がっても、周りに迷惑になるほどの混み方ではないので、Mは立ったまま私と話を始めました。間に人が2人いるので、1メートルの距離があるまま^_^。

Mは中学生になるのを切っ掛けにテニスをやり出すことになり(父親がテニスをやっていたのでその影響)、妹2人も一緒にテニスをするということで退会していました。

その日はテニスの試合があるらしく、その移動中だったと話をしてわかりました。
(Mはウチの道場で一番の頑張り屋で一生懸命に稽古をしていたので、かなり期待していました)

5分くらい立って話をしていましたが、途中から「いいよ、座れよ」と私が言ってMは座り、立ったままの私と話を続けました。

しばらく、立ち上がったMを座らせ無かったのには私の考えがありました。

目上の人、先輩、先生と電車で会った時に立ち上がって挨拶をし、目上の人に対して失礼にならないように座らずそのまま話をする中学生の姿を電車に乗っている人たちに観て欲しいと思ったから^_^。

これには賛否両論あるだろうが、目上の人に会っても座ったまま挨拶して、立ち上がろうとせず、座ったまま話をするのではなく、人目があろうがなかろうが、しっかり立ってキチッと礼を示すのは大切なことであると私は思っているので、道場では徹底して行っている。

このMは道場で覚えたことを2年経っても忘れず、おそらく日常的に実践しているだろうし、その分、皆んなから一目置かれているだろうと思う。

電車で久しぶりに偶然に会った先生と立ち上がり、座ろうとせずしっかり立ったまま話をする若者を周りの人はどう感じていただろうか。

おそらく半数は全く気にしていないだろう、そんな気配だった。気にしていないというより、その重要性に気付いていないのだ。

しかし、どう思っていたかはわからないが、私とMを気にしている何人かは間違いなくいた。

日本人であれば、気付いて欲しい大切なことであるし、Mが2年経っても道場で身に付けたことを忘れていなかった事が私は凄く嬉しかった^_^。

気分良く新宿に着いて、ミネラルショーが始まったが、その日の売り上げが良かったのは言うまでもありません^_^。

Mにはテニスの世界でも根性で頑張って、ウインブルドンで活躍出来るようになって欲しい^_^。

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