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征遠鎮と石橋雅史先生

☆亡くなられた「極真」伝説の空手家、石橋雅史先生。

石橋先生と私は接点が殆どありませんでしたが、私が子供の頃から観ていたテレビや映画に出演されていた「この方」が極真の大先輩であるとわかったのは大山倍達総裁の内弟子になってから。

ひとつエピソードがあります。

極真会館が初めて極真空手の教則ビデオを作ることになった時、大山倍達総裁の指示で基本〜型の大半を私が担当する事になったのですが、唯一「征遠鎮」の型だけは私は担当せず、総本部道場の女子部たちがやったのです(妻のウルリカもやっていました)。

極真空手の型は基本的な流れは同じでも、その時代によって技の違いがあります。
教則ビデオを作るにあたり、今現在行われている基本、型で撮影するという大山倍達総裁の判断になったのですが、「征遠鎮」だけは昔の大山道場、剛柔流の流れを強く含んだもの(原型)に大山総裁はしたかったようで、極真会館総本部道場に石橋先生をお呼びして女子部に伝授する方法を取られました。

私は「大山総裁は、ひとつくらいは元々の原型のままの型を記録に残しておきたいのだろうな。征遠鎮の円運動の柔らかな動きは私より女子部の方が適任だと判断されたのだのだろう。」と感じました。
☆本来の征遠鎮は競技としてのカクカクした型とは違いますので。

もう現在では、その征遠鎮も時代の流れで各極真組織、極真道場であらゆるパターンに変わってしまいましたが、「極真会館教則ビデオの征遠鎮」は大山総裁と石橋先生の「想い」と「希望」が含まれた型である事を知っておいて頂きたいと思います。

初期の極真会館教則ビデオの征遠鎮の型をご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非一度ご覧になって観て下さい。
何かの参考になるかもしれません。

bujutsudaishizen.com

naturelove-power.com

sunoflemuria.com

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