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「牛も優しいよ」

☆「牛も優しいよ」

久しぶりに稽古に戻って来た中学生に、今日「牛も優しい」という話をした。

彼はとても優しい性格だが、気が弱く勇気を出せない典型的なタイプ。
先日復帰した久しぶりの稽古では30分で気持ちが悪くなり、外で休ませてから帰宅させたが、以前より心身共に「虚弱」になっていた。
家族は稽古の復帰は絶対に無理だと思っていたはず。

2日後、稽古ではなく、彼の現在の悩みなどを聞き、人生相談のような時間を取った。
昔、私がやっていた「大自然の法則セミナー」で話した事を含めて色々な相談事を彼から聞いて答えた。

あとは彼自身の問題で、ヤル気があるかどうかだった。

翌日、少年部の稽古に参加して来た。
更に2日後の今日も稽古に来た。
何かに気付いたのかもしれない。

そして今日「牛も優しいよ」の話を稽古の時にした。

「牛も優しい」というのはスウェーデンでの例え話で、簡単に言えば、「優しいだけなら、牛も優しいんだよ」という事。

つまり、単に「優しい」だけでは何の役にも立たないという事になる。
別に牛を悪く言いたい訳ではないだろうし、人間誰しも「優しさ」があれば誇れる事だ。

ただ、その「優しさ」を周りの人達に有益に活用出来るならもっと素晴らしい事になる。
人として充実した人生を歩む以上、自分自身の人生を充実させるのは大切だが、周りの人達にも有益な事をさせて貰うのは更に大切な事。

しかし、それを実践する、継続するにはそれ相応の「勇気」とあらゆる面での「強さ」が必要になる。

電車の中で座席を譲るにも、声を掛ける「勇気」が無ければ実践出来ない。
誰かが職場、学校、道端で困っている時に「どうかしましたか?」と声を掛ける勇気も同様。

誰かが学校でイジメられている、そこで中に入って助けるのにも「勇気」と「強さ」が必要になる。

この時の強さは腕力が必要になるが、基本的には私がいう「強さ」とは何か優れた長所を磨いて活かす事で生じる「自信」を意味する。

本当の「優しさ」はただ「優しい」だけではいけない、それを周りに活かせてこそ本来の「優しさ」であり、本当の人生だと思う。

その中学生が優しいのは少年部の頃からわかっている事だが、来年高校生になる年齢である以上、自分自身を内面からしっかり鍛えて磨き、心身共に強くなってこその「本当の優しさ」が必要であるし、助けて貰う方も更に助かる^_^。

彼には「お前のその優しさを活かすためにも、自分自身を磨く稽古、鍛錬をやらなければいけないよ」と伝えた。

彼の目に力がみなぎるのがハッキリわかったが、継続出来なければ意味がない。

これからの自分自身との闘いに期待したい。

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