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金メダル、オリンピック4連覇を超えるモノ
2016年08月20日
一番下の記事からご覧下さい。
やっぱり環境の変化があったんだな。
実戦から遠ざかっていたのも、周りの華やかな環境も「コツコツ努力型」の人間に取って、やってはいけないことだった。
しかし、4連覇を成し遂げて現役を終わるのと、成し遂げられずに終わるのとでは、その後の人生上、「人間」としての魂の成長が明らかに違う。
彼女はいばらの道を選び、それを超えて行く、非常に魂レベルの高い人間である事がハッキリ分かった。
現役続行するにしろ、しないにしろ、常人には辛くて出来ない「魂レベル」での人生の選択に敬意が湧く。
金メダルを取って4連覇していたら得られない感動があった。皆んなが「勇気」を貰ったはずだ。
あの銀メダルは、金メダルを超えるプラチナメダル?ダイヤモンドメダルに値する^_^!!!
頑張れ^_^!
☆日刊ゲンダイの記事から☆
試合終了のホイッスルが鳴ると、顔を覆ってマットに崩れ落ちた。
リオ五輪女子レスリング53キロ級決勝が18日(日本時間19日)に行われ、五輪3連覇中だった吉田沙保里(33)がヘレン・マルーリス(24米国)に1-4でまさかの敗退。前日の同58キロ級・伊調馨に続く五輪4連覇が泡と消え、表彰台でも嗚咽が止まらなかった。
吉田の五輪、世界選手権を合わせた連覇記録は「16」でストップ。試合後、スタンドで観戦する母・幸代さん、兄・栄利のもとに顔をクシャクシャにして歩み寄った吉田は「ごめんなさい。お父さん(栄勝さん=享年61)に怒られる」と声を振り絞るように話したという。
吉田は表彰式後、「最後の最後で銀メダルに終わるとは思わなかったです。悔しいです。みんなが打倒吉田で来るのは分かっていたけど、最後に落とし穴にはまるとは思わなかった」と泣きじゃくり、何度も「ごめんなさい」と繰り返した。
まさかの敗戦には前日に48キロ級で金メダルを獲得した登坂絵莉も号泣。伊調も呆然とした表情で色の違うメダルを手にする吉田を見守った。
■2016年は試合ゼロのまま本番へ
12年9月の世界選手権を制しアレクサンドル・カレリン(ロシア)の記録を抜いて同大会13連覇を達成。今大会も金メダル候補の最右翼だった「霊長類最強の女子」は、なぜ4個目の金メダルを取り逃がしたのか。
「絶対に勝たなければいけない今回の五輪は一番、苦しかった」との伊調の言葉を借りるまでもなく、同様に五輪4連覇のかかる吉田も重圧にさらされた。登坂、伊調らほかの代表選手が調整を兼ねて海外の大会に出場する中、吉田はリオ五輪出場が内定した昨年12月の天皇杯を最後に試合から遠ざかった。栄チームリーダーら周囲から出場を促されても本人はかたくなに拒否。万が一、海外の大会で不覚をとれば、不安を残したまま五輪に臨まなければならないため、あえて国内で練習を積んできた。それだけ重圧があったのだ。
ここ数年は海外の若手が着実に力をつけ始め、12年W杯の団体戦決勝でロシア選手に土をつけられたのは記憶に新しい。「打倒吉田で来るのは分かっていた」と話した通り、対戦相手から徹底的に研究され、これまで楽に勝っていた選手にも苦戦することが珍しくなくなっていた。
昨年12月末に、長年所属したALSOKを退社したことも、結果的にマイナスになったとみるレスリング関係者は少なくない。母校の至学館大学で汗を流し、練習拠点こそ問題なかったが、フリーになったことで取り巻く環境は激変。マネジメント会社と契約し、五輪を控えながらテレビのバラエティー番組などへの出演も増えた。7月に都内ホテルの大宴会場を貸し切り、会費制で行った壮行会には元女子サッカー日本代表で親友の澤穂希のほか、多数の大物芸能人が出席。これまで所属先や母校の壮行会に出席する程度だった吉田が、まるで政治家の資金集めパーティーのような場で愛嬌を振りまく姿に違和感を覚えた関係者もいた。今まで経験したり、見たことのない華やかな世界を目の当たりにして本人に心の隙が芽生えたとしても何ら不思議はない。
吉田は負けるべくして負けたのかもしれない。